友だち    

report by Tantan(ニューホープ横浜 牧師)

 

「友情は喜びを2倍にし、悲しみを半分にする」と詩人シラーは言いました。「空気と光と、そして友だちの愛。これだけが残っていれば、気を落すことはない」と言ったのはゲーテ。 友という存在がいかに重要な存在であることかということでしょう。聖書にも「鉄は鉄によってとがれ、人はその共によってとがれる」(箴言27:17)とあります。誰の人生にも「友」が必要なのです。

サーファーというのは初対面であっても、お互いがサーファーであることがわかると不思議と壁が取り除かれ一気に仲良くなることができる人種。波の話を肴にして酒が飲めるというのがサーファーというもの(笑)。

 ある中高生キャンプに講師で招かれた時、スタッフの一人がサーファーだという。初対面だというのに階段の踊り場で時が経つのを忘れる位、波乗りの話でアツいトークを交わし、一気に親しくなったのです。彼とはその後、何度もサーフィンをする機会にも恵まれ、今では大切な友だちの一人で、祈りの課題を分かち合ったり、何か悩み事があると電話はメール、連絡をしあう仲です。長女が幼稚園に入園した時、この機会を通して幼稚園関係者や園児の家族と親しくなり、イエス様を伝えさせてください、と祈ったことを覚えています。その後、4ファミリーと大変親しくなり、年に数回我が家を含めた5ファミリーで集まって食事会をしています。

 親しくなったきっかけは何か・・・・?もちろんサーフィン。お父さんが、またはお母さんがサーファーなのです。僕が住んでるのが湘南の鵠沼というのもありますが、それにしても幼稚園の父兄の色黒率はかなり高い(笑)。やはり波乗りトークで一気に親しくなれたのです。7年前に都内から引っ越してきた僕にとって貴重な地元湘南の友人であり、今や超メル友です。しばしばパパだけの男子会も行っています。

 CSJを通してイエス様と出会った人もいるでしょう。その中にはDavidやシンコさん、あるいはCSJメンバーと友達になったことを通してイエス様を知ったという人は少なくないと思います。波の話で友だちになれる。一緒にサーフィンしたら更に親しくなれる。サーフィンってそういう不思議なスポーツです。

 先日、数人の友人たちと思い立って吉浜にプチサーフトリップをしました。メンバーはCSJディレクターのシンさん、hi-b-a(高校生聖書伝道協会)代表スタッフのリュウタロウ、new hope yokohamaのequippingディレクターであり、Jesus netのスタッフでもあるタケシ、弟子訓練で有名な韓国サラン教会のワーシップリーダー、サム、そしてnew hope yokohamaの牧師である僕の5人。海に向かう車内はアツい宣教&波乗りトーク。そして一緒に波乗りをして友情を深め合う。最高の宣教会議ではないか!どこかの会議室にこもって、あーでもない、こーでもないとスーツにネクタイ姿で机を囲んで会議も良いでしょうが、一緒に波乗りをした方がはるかに友情を深めることが出来るように思います。

 New hope yokohamaの牧師ミーティングは海ですることが多いんです。僕らはそれを「波ニケーション」あるいは「board meeting」と呼んでいます(笑)。この最高のミーティングの唯一の欠点は波が来ると、どんなに重要な事柄を話し合っていても、会議は中断されてしまうことです(笑)。

 ノンクリスチャンと友だちになる、その伝道においてもサーフィンは有益であり、クリスチャン同士が友情を深め合い、励ましあうことにおいてもサーフィンが有益だということを体験しています。「わたしはもはや、あなたがたをしもべとは呼びません。しもべは主人のすることを知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。なぜなら、父から聞いたことをみな、あなたがたに知らせたからです。」(ヨハネ15:15)イエス様は私たちの友となるために地上に来てくださいました。そしてその愛を示してくれました。あなたは誰の友となり愛を示しますか?